Q.【がん免疫療法】1セット(5〜7回)のワクチン投与が終わった後の治療はどうなりますか? ずっと先まで続ける必要があるでしょうか?

A.セレン福岡メディカルクリニックでは、1セット5~7回の投与を終了した時点で、免疫機能検査や免疫反応、画像検査や腫瘍マーカーなど、できるかぎり客観的指標に基づいて治療の効果判定を行い、今後の治療方針を患者さまと相談していきます。

ワクチンの特性上、目的とするがんの目印に対する免疫反応が一度体内に記憶されてしまえば、少なくともそれが維持されている間は、繰り返しワクチンを投与する必要はないと考えられています。ただし、さまざまな要因によって個人差が生じることが分かっています。
例えば、ワクチンは患者さまの細胞を用いて作製するため、その質や本数は成分採血(アフェレーシス)時の個々の患者さまの体調によって影響を受けます。また、ワクチン投与後の効果がみられるまでにかかる時間や効果の持続期間なども個々の患者さまの体内環境や免疫状態、がんの状況などによって影響を受けることが分かっています。

以上の理由から、セレン福岡メディカルクリニックでは治療効果を最大限に引き出すため、1セット投与終了後も、できるかぎり客観的な指標に基づいて、免疫とがんの勢いのバランスを考えながら治療方針を検討していきます。1回の成分採血で8本以上のワクチンが作成できた場合、腫瘍に対する免疫の維持を目的として、医師との相談の上、およそ2週間~半年ごとに追加でワクチンを投与する場合もございます(その際、別途追加投与の料金が生じます)。がん免疫の視点から継続的に、また、責任を持って個々の患者さまのがん治療を担当させて頂くよう、スタッフ一同心掛けております。

Q.【がん免疫療法】樹状細胞ワクチン療法の効果について教えてください。

A.樹状細胞ワクチン療法には三つの方法があります。
(1)がんの特徴を持つ人工物質である人工抗原を利用(人工抗原樹状細胞ワクチン療法)
(2)自己のがん組織を利用(自己がん組織樹状細胞ワクチン療法)
セレン福岡メディカルクリニックではいずれの治療も受けることが可能です。

自己がん組織樹状細胞ワクチン療法については、国立大学で臨床研究を行っており、臨床的に有益であることが証明されています。セレン福岡メディカルクリニックでは、それらの技術をさらに改良したものを導入しています。
自己がん組織樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、すべてのがん治療(手術、抗がん剤、放射線治療)が無効であった悪性黒色腫(メラノーマ)及び甲状腺がんを対象とした約3割にがんの退縮や進行の停止を認められました。中にはこぶし大のがんがつぶれた症例も認めています。
これらは欧米の論文に掲載されており、科学的な裏付けがなされています。一方、人工抗原樹状細胞ワクチン療法は、世界で数多く臨床研究が行われており、セレン福岡メディカルクリニックにおいてもこれらの技術を導入しています。

Q.【がん免疫療法】樹状細胞ワクチン療法を受けるためにはどのような準備が必要なのでしょうか?また、治療を受けられる条件は何ですか?

A.樹状細胞ワクチン療法には二つの種類がありますが、それぞれに準備や条件が異なります。
一つは人工抗原を利用した人工抗原樹状細胞ワクチン療法、二つめは患者さまのがん組織を利用した自己がん組織樹状細胞ワクチン療法です。

(1)人工抗原樹状細胞ワクチン療法
人工抗原を使用した樹状細胞ワクチン療法が可能かどうかは血液検査によって判断します。(結果は約1週間後に分かります。)

(2)自己がん組織樹状細胞ワクチン療法
手術で新鮮かつ清潔な状態のがん組織が取得できる場合、自己がん組織樹状細胞ワクチン療法をお薦めしています。そのため手術前の患者さまやがん組織を簡単に摘出できそうな患者さまに対しては、執刀医と調整して、大切ながん組織を本治療に用いるための準備をします。保管についてはセレン福岡メディカルクリニックにて「プライベートがんバンク」という自己がん組織を保管するサービスを行っておりますので、こちらをご利用ください。プライベートがんバンクとは?

Q.【がん免疫療法】樹状細胞ワクチン療法に副作用はないのですか?

A.樹状細胞ワクチン療法に伴う副作用として、過去に行われた6,000例以上の症例実績において、特に重篤な副作用はこれまで報告されていません。

ただし、ワクチンは皮膚に毎回数か所に分けて注射しますので、注射の際に痛みを多少伴うことや、ワクチンを投与したことによる体内の免疫反応の結果、注射部位が一時的に赤くなりかゆみや痛みを伴うこと、また身体全体の発熱反応がみられることがあります。免疫の活性化を目的とした治療法ですので、これらの反応は副作用ではありますが、一方では効果につながる必要かつ重要な反応であると考えられています。
また、樹状細胞ワクチンを作製するためには、まずアフェレーシスという成分採血装置を用いて患者さまの血液から樹状細胞の元となる細胞を取り出す必要があります。その際の主な副作用として口の回りや手足のしびれなどが起こることがあります。これは血液を固まりにくくする薬によっておきる血中カルシウムの低下によるものですので、カルシウムを補給することで改善します。

Q.【がん免疫療法】抗がん剤や放射線治療は副作用が強いのでできれば受けたくないのですが、がん免疫療法だけでがんを治療することはできますか?

A.初めから抗がん剤や放射線療法を一切受けないと決めつけてしまうのではなく、それぞれの役割を正しく認識した上で、適切かつある意味”したたかに”利用するという姿勢のほうが、ご自身が理想とする医療の実現には近道かもしれません。

これまでのがん治療の歴史から、抗がん剤を無理に受け続けることの是非が問われるようになり、最近それを裏付ける質の高い臨床研究が報告されるようになってきました(Temel JS. New England Journal of Medicine 2010)。
確かに、効果よりも副作用が明らかに上回るような抗がん剤治療は受け続けるべきではないでしょう。しかしながら、がんの増殖速度が著しく速い場合、現状として直接的にがんの勢いを抑える効果が期待できる治療として、抗がん剤を上回る治療の存在は示されていません。がん免疫療法も、治療の効果発現には少なくとも数ヵ月以上要すると専門家の間で考えられています。
私たちが考える理想のがん医療は、時にはがんの勢いを直接抑えるための抗がん剤や放射線治療などであっても、個々の患者さまの状態に合わせて良い形で利用することも必要と考えています。そうしながら、本来のご自身の身体に備わった免疫を適切に引き出していくことにより、個々の患者さまの生き方・哲学を最大限尊重した治療を実践することであり、この実現にむけて医療者として積極的に支えていきたいと考えています。
セレン福岡メディカルクリニックの樹状細胞ワクチン療法は、これまで国立大学で行われた臨床試験において、手術や抗がん剤、放射線療法のいずれも効果がなかった末期の悪性黒色腫(メラノーマ)および甲状腺がんを対象に行われ、約3割のがんに対する効果(退縮、進行の停止)を認めました(Nagayama H. Melanoma Research 2003、Kuwabara K. Thyroid 2007)。
したがって、場合によってはがん免疫療法だけでも可能性はありますが、世界的にはまだまだ研究段階の治療法であり、いわゆるエビデンスは充分とはいえません。また、近年の3大がん治療の進歩も非常に目覚ましいものがあり、以前のように副作用を度外視してまで無理に治療を継続するやり方はほとんど行われなくなってきています。
最近の研究では抗がん剤治療や放射線療法は使用方法により、がん免疫療法との相性が良いケースもあることがわかってきました。すなわち、3大がん治療を上手にがん免疫療法と組み合わせることによって、がんの勢いを直接抑えながら、それ自体が免疫をさらに活性化し、より良い結果につながる可能性があります。初めから抗がん剤や放射線治療を一切受けないと決めつけてしまうのではなく、それぞれの役割を正しく認識した上で、適切に利用するという姿勢が、ご自身が理想とするがん治療への近道かもしれません。

Q.【がん免疫療法】現在抗がん剤治療(化学療法)を受けています。セレン福岡メディカルクリニックのがん免疫療法は受けられますか?

A.すべてのがん免疫療法について、原則として抗がん剤治療(化学療法)との併用は可能です。

ただし、特に樹状細胞ワクチン療法の場合は、最初にワクチンの元になる細胞(単球細胞:白血球の一部です)を採取する必要があり、このタイミングとしては、抗がん剤による白血球減少などの影響が最も少ない時期に行うことが理想です。ワクチン完成後の投与のタイミングは抗がん剤の種類によって異なりますが、適宜調整して投与することが可能です。患者さまに合った治療計画を相談して決めていきます。

Q.【がん免疫療法】樹状細胞ワクチン療法は再発予防にも効果がありますか?

A.手術後の転移・再発の予防に樹状細胞ワクチン療法を用いることは有益と考えられています。

世界中で行われている樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、主に再発や転移をしている進行がん・末期がんを対象として行われていますが、これらで確認された抗がん作用は、全身の微細ながん細胞に対しても同様に作用すると考えられます。したがって、がんの手術後に樹状細胞ワクチン療法を行うことにより、微細に残存していると考えられる全身のがんに対して転移・再発を減らす、あるいは予防できる可能性があると考えられており、今後の臨床研究の結果が期待されます。

Q.【医療相談】電話で診療に関する具体的な相談・質問をすることは可能ですか?

A.ご来院いただく前にお電話で、一般的なご質問をお受けすることは可能です。

できるかぎりスムーズにセレン福岡メディカルクリニックのがん治療についてご理解頂くようスタッフ一同心掛けておりますので、お気軽にご連絡ください。ただし、個別の内容に関するご相談や検査結果に関するお問い合わせ、また具体的な治療の内容などは、個人情報保護の観点、また、電話では正確な内容をお伝えすることが難しいため、ご来院の上医師と直接ご相談頂くようお願いしております。セレン福岡メディカルクリニックは完全予約制で、すべての患者さまに少なくとも毎回30分間の診療枠を確保しております。また、最初の「医療相談」では1時間の枠を使って、患者さま個々の病状やお考えに基づいた最適な治療アプローチをご提案できるよう努めております。

Q.【医療相談】セレン福岡メディカルクリニックの治療を受けるにあたって、事前に主治医へ伝える必要がありますか?

A.セレン福岡メディカルクリニックで治療を開始する場合、主治医の方に必ずご理解をいただいた上で治療をお引き受けするようにしております。主治医の方にご理解いただくためのサポートもしておりますので、ご相談ください。

個々の患者さまにとって最適ながん治療プランを構築していくためには、ただ単にこれまでの正確な診療情報や現状評価があれば良いという訳ではなく、がんの病態や治療の効果・副作用評価を「継続的かつ客観的に」行っていくことが必要です。また、がんは全身病ですので治療の成否に関わらずさまざまな体調の変化が起こり得ます。したがって、信頼できる保険診療医療機関における継続的な診療体制との密な連携に基づいて、初めて成り立ちます。しかしながら、セレン福岡メディカルクリニックのがん免疫療法のように「現状では我が国の保険診療で認可されていない医療」に対する主治医の理解は必ずしも容易に得られるとは限りません。なぜなら、自分の病院で行われていない医療については、よほどの経験や知識・関心がなければそれがどういう治療なのか医師は判断しようがないからです。特に、がんの免疫療法の中には、医療とは無縁なものまで様々なものが存在します。患者さまの医療に責任感をもって対応されている主治医ほど、そのような”怪しげなもの”に反対するお気持ちが生じるのはある意味自然な事です。

あらかじめ主治医に相談することがためらわれる場合には、まずはセレン福岡メディカルクリニックの医療相談を利用して、ご自身が充分に納得された上で、主治医と御相談ください。最初は遠回りに思えるかもしれませんが、結果的にはこの過程を経ることが御自身にとって最適ながん医療の構築につながるはずです。スタッフ一同、全力でこれをサポートさせていただきます。

Q.【医療相談】家族のことで医療相談に伺うことは可能ですか?

A.もちろんご家族だけの医療相談も可能です。

なお、一般的な説明であれば、必ずしも患者さまの正確な医療情報は必要ありませんが、主治医からの紹介状(診療情報提供書)やデータがあれば、より具体的な治療法方針を検討することができます。また、個人情報保護の観点からも、来院された方の承諾なしに、ご本人や主治医に対してこちらから問い合わせを行うことはいたしません。

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