A → Z(アルファベット順)


BRMとはBiological Response Modifiersの頭文字をとったものです。
直訳すると生体応答調節剤となります。
BRMは免疫系をはじめとして、体全体の働きを調節することにより、治療効果を得ようとする治療です。
つまり、がんを治そうとする患者さま自身のもつ免疫力を手助けし、強めるものです。
BRMは単独で行われるよりも、むしろ免疫が低下してしまう外科療法(手術)や放射線、化学療法(抗癌剤)などと併用することで、その治療効果を期待します。

CPCはCell Processing Centerの略で、免疫細胞療法や再生医療、あるいは遺伝子治療など、細胞を利用した医療または研究を行なうための極めて高度な施設を指します。
セレン福岡メディカルクリニックでは、CPC(細胞加工施設)を安定的に運営するために、GMPという医薬品を製造するための厳格なルールに準拠しています。

GMPとは、Good Manufacturing Practiceの略で、品質の優れた医薬品を製造するための要件をまとめたものです。
薬事法に基づいて厳格な基準が設けられています。
細胞を用いた医療行為は、基本的にGMP基準を求められることはありませんが、GMPに準拠することによって、安全で質の高い免疫細胞療法が提供できるようになります。

ヒト白血球抗原(HLA)は、赤血球を除く、ほぼ体内のすべての細胞の表面に存在する特殊なタンパク質のグループで、免疫システムが「自己」と「非自己」を区別するための目印として働いています。HLAタンパク質には、その働きや構造の違いから、クラスI分子と呼ばれるHLA-A、HLA-B、HLA-C、クラスII分子と呼ばれるHLA-DR、HLA-DQ、HLA-DPの6種類が知られています。
T細胞は、がん抗原そのものを認識することはできず、HLA分子が結合して細胞表面で提示するペプチドを抗原として認識するため、免疫療法を行う場合も患者さんのHLA遺伝子型に合わせる必要があります。

SRT(Stereotactic Radiation therapy;定位照射:ガンマナイフとサイバーナイフ)が小さい病巣を得意とするならば、IMRT(Intensity-Modulated Radiation Therapy;強度変調放射線治療)は「複雑な形をした病巣」を得意とします。
最大の特徴は、多方向から照射される放射線の量を出口ごとに調節し、放射線を多く当てたい部分と少量でよい部分、避けたい部分などに細かく対応できることです。
これは、CT画像を撮影してターゲットの正確な位置を割り出し、コンピューターの計算によってエックス線の照射口が移動し、線量も調節しながら照射を行える機器です。
これによって、変形した病巣に対しても正確に、かつ周囲へのダメージを極力少なくした放射線治療が可能になったのです。
治療時間は1回20分程度で入院はあっても1泊程度、あるいは不要の医療機関もあります。
病巣の正確な位置を割り出すため、ち密な画像撮影や検証などを行うことから、通常の放射線治療よりも治療開始までに時間がかかります。考えられる副作用は、他の放射線治療とほとんど同じです。

PET-CTは、その名のとおりPET(陽電子放射断層撮影装置)とCT(コンピュータ断層撮影装置)が合体した装置です。
PETはおもに機能的な情報を、CTは形や大きさといった形態的な情報を画像化します。PET-CTの最大の利点は、同時にPET画像とCT画像の重ね合わせ、画像(融合画像)の撮影ができることです。PET-CTでは2つの画像の重ね合わせの実現により、がんや転移巣をその臓器と同時に表示することが可能となり、診断精度が飛躍的に向上しました。
さらにPETとCTが一度の検査ですむことで、患者さまの負担も軽減されます。

これまでに数多くの”がん抗原”が発見されていますが、「WT1」は、がん抗原としての優先度が最も高い(*)と世界で評価されているがん抗原です。
がん抗原とは、免疫が、がん細胞を攻撃するのに目印となる重要な物質です。
(*)Cheeve MA. Clinical Cancer Research 2009
セレン福岡メディカルクリニックでは、樹状細胞ワクチン療法にこの「WT1」の一部である「WT1ペプチド」※を用いることによって、より多くのがん患者さまに対して樹状細胞ワクチン療法を提供できるようになりました。
※セレン福岡メディカルクリニックは、「WT1ペプチド」を細胞治療に応用する独占実施権を保有するテラ株式会社から使用許諾を得ている数少ない医療機関です。

あ行


成分採血装置を使用して血液中の特定成分だけを採血する方法です。
樹状細胞ワクチン療法では、樹状細胞を作るために単球という細胞を血液から分離するために、アフェレーシス(成分採血)を行います。

自分自身や家族のために医療費を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができます。これを医療費控除といいます。より詳しくお知りになりたい方は下記にアクセスしてください。
>>詳しくは国税庁のホームページへ

がん細胞に特異的に発現する蛋白由来の、免疫原性が高い(免疫反応を誘導しやすい)抗原のことです。
WT-1もオンコアンチゲンの一種ということが言えます。これからはもっとたくさんの種類の、免疫原性の高いオンコアンチゲンを開発してゆく必要があると思います。(例えば肺癌だけで十種類とかそういうくらいの色々なレパートリーがあります。)

か行


活性化自己リンパ球療法とは、患者さまの血液からリンパ球を採取し、体外で増殖させ患者さまの体内に戻す治療方法です。
抗がん剤や放射線などの治療で弱った免疫力を回復させ、がんと戦う力が高めることができる治療法です。
活性化したT細胞などのリンパ球が出すサイトカインや成長因子が、体内の免疫環境を整え、がん免疫の働きを助ける効果も報告されています。
がん免疫療法を希望される患者さま全てに治療可能です(血液がんなど、一部のがんで治療できない場合があります)。
活性化リンパ球療法は、ほぼすべてのがん治療(手術、抗がん剤、放射線療法、緩和医療、など)との併用が可能です。
■治療の流れ
1.患者さまの血液から得られたリンパ球を、体外で細胞を刺激する物質(サイトカインなど)を用いて攻撃力の高いリンパ球へと培養していきます(約1,000倍に増えます)。約2週間で培養が完了します。
2.点滴により活性化されたリンパ球を体内に戻して、がんを攻撃します。
■準備いただくもの
紹介状(診療情報提供書)、血液検査データ(過去から現在にいたるまでの血液データ)、画像検査データ(レントゲン、CT、MRI、PETなど)、心電図、薬剤リスト ※上記の準備ができない場合でも無料医療相談は可能です。
1980年代にアメリカ国立がんセンターのローゼンバーグ博士らのグループが開発し、試行錯誤を経ながら、1990年代にリンパ球を数千倍に増やし、かつインターロイキン2による副作用がほとんどない治療法として実施されています。

緩和ケアとは、2002年のWHO(世界保健機関)による定義による、「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな(霊的な・魂の)問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害とならないように予防したり対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフ(QOL;生活の質、生命の質)を改善するためのアプローチである。」と定義されています。
Palliative care
provides relief from pain and other distressing symptoms;
affirms life and regards dying as a normal process;
intends neither to hasten or postpone death;
integrates the psychological and spiritual aspects of patient care;
offers a support system to help patients live as actively as possible until death;
offers a support system to help the family cope during the patients illness and in their own bereavement;
uses a team approach to address the needs of patients and their families, including bereavement counselling, if indicated;
will enhance quality of life, and may also positively influence the course of illness;
is applicable early in the course of illness, in conjunction with other therapies that are intended to prolong life, such as chemotherapy or radiation therapy, and includes those investigations needed to better understand and manage distressing clinical complications.
すなわち緩和ケアとは、がん患者さまやそのご家族に対し、現在の治療の目的を認識し、予後の見通しをたて、患者さまが現在困っていることの見極めをおこない、その苦痛を緩和することにより、患者さまやご家族のQOLを最大限まで高めることを目標とする医療行為といえます。

がんとは、体を維持するために適切に細胞を増殖・調節することができなくなってしまい、無秩序に増えつづけるようになった細胞です。がん細胞の性質は2つあり、1つはがんが発生した場所を超えて、周囲の正常組織を破壊しながら拡がっていく「浸潤」、そしてもう一つは周囲の血管やリンパ管を壊してその中に侵入し、血液やリンパ液の中の流れに乗って離れた所で増殖する「転移」があります。がんがヒトの死因になるのは、多くの場合、「浸潤」や「転移」によって拡がって行った先で臓器が破壊され、生命の維持に必要な機能、例えば肺における呼吸や肝臓における毒物代謝が充分に行えなくなったり、出血をおこしたりすることなどによります。

食事療法とは、玄米食や自然食品の摂取、あるいは動物性タンパク質の摂取を控えることによって、人間本来に備わる免疫力を高めようとするがん治療法(いわゆる民間療法)のひとつ。
選択肢の一つとして評判になることはありますが、はっきりとしたエビデンスは報告されていません。

免疫が、がん細胞を攻撃するのに目印となる重要な物質が、がん抗原です。通常、がんに存在する特有のタンパク質などががん抗原となります。

ガンマナイフは脳腫瘍、脳動静脈奇形などを治療する 定位的放射線外科治療の装置のことです。 このガンマナイフでは、201個のコバルト(Co60)線源が半円球状に配列され、 201本のガンマ線のビームが一点に集中するように設計されています。
患者さんの頭に穴のあいたヘルメットのようなものをかぶせますが、このヘルメットの穴に合わせて201個のコバルト60の線源が置いてあります。この線源から穴を通してガンマ線を照射して、病巣に集中的にあてます。あてたい部分がヘルメット中心部にくるようにすればピンポイントでがんを狙い撃ちすることができます。
周辺の正常な脳組織へ与える影響を最小限に抑えながら、 中心部にある病変に対しては通常の放射線治療よりも、 極めて高い線量の放射線を一回で照射することが可能となります。 開頭することなく、脳腫瘍、脳動静脈奇形などを治療できます。
脳腫瘍の場合、周囲の脳を守りながら腫瘍だけを攻撃しなければなりませんが、ガンマナイフは非常に優れた力を発揮します。対象の多くは、肺や乳房など他の部位から転移した脳腫瘍で、小さな脳転移は、ガンマナイフによる治療だけで消えてしまうことが多いです。
このように狙撃主として優秀なガンマナイフですが、ひつとつだけ難点として、麻酔をかける必要があるということがあげられます。正確に照射するために、患者さんの頭に金属の固定枠をピンで取り付ける必要があり、その際に痛みが伴うため、局所または全身麻酔をかけなければなりません。

がん免疫療法とは、人間の体に生まれつき備わっている免疫の特徴を利用したり、免疫の力を強めたりすることでがんの発症や進展を抑えようとすることを目的とした治療をいいます。 がん免疫療法には特異的免疫療法と非特異的免疫療法というものがあります。

特異的がん免疫療法 がん細胞にだけ作用することを意図した治療アプローチです。 樹状細胞ワクチン療法、がんペプチドワクチンなど
非特異的がん免疫療法 身体全体の免疫の活性化を意図した治療アプローチです。 活性化リンパ球療法、BRM療法、NK細胞療法など

抗原とは、免疫細胞上のHLAに結合し、免疫反応を引き起こす物質です。通常、細菌やウイルス、がんなどの異物のタンパク質などが抗原となります。

抗原提示細胞とは、細菌、ウイルス、がんなどの異物の断片を自分の細胞表面上にくっつけ(これを提示といいます)、T細胞を活性化させる細胞です。
抗原提示細胞は細胞表面上に主要組織適合抗原分子(HLAといいます)を持ち、これに抗原を載せて提示します。
T細胞はHLA上に提示された抗原を認識して活性化し、引き続いてそれに対する免疫反応をおこします。
樹状細胞は、非常に強力な抗原提示細胞であり、がん樹状細胞療法はその機能を利用したがん治療法になります。

抗腫瘍効果とは、腫瘍の増殖と浸潤を抑制し、減弱させる効果のことです。

さ行


コンピューター制御の可動式小型X線照射装置です。 患者さまの周囲を照射装置が回り、最大104カ所の停止位置から、患者の病気部分を狙ってX線を照射します。X線CTやMR画像に対応、誤差は1mm以内といわれています。
サイバーナイフは、エックス線を使用した細かい放射線ビームを病巣に集中照射する治療法で、頭部だけでなく頸部にも適応があります。ガンマナイフが頭部を固定して行われるのに対し、サイバーナイフはロボットアームに装置がつけられ、それが動き回って照射するので、固定の必要がありません。
メッシュのマスクで固定するだけなので、数回に分けて放射線を照射(分割照射)できるという大きな利点があります。治療は1~2時間程度で入院も数日程度とガンマナイフと大きな差はありません。

細胞表面にCD8という分子を持つT細胞で、宿主(患者さま)にとって異物になる細胞(がん細胞、ウイルス感染細胞など)を認識して破壊する細胞です。キラーT細胞ともいいます。

腫瘍血管とは、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、肝細胞増殖因子(HGF)、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)など腫瘍が出す因子によって作られた血管です。
なお、正常の血管は、血管壁が3層構造になっていますが、新生された腫瘍血管は1層しかありません。

腫瘍マーカーとは、腫瘍細胞が産生する特異性の高い物質です。がんでない人の血液の中にも腫瘍マーカーが見つかることがあるため、腫瘍マーカーが検出されたからといって、必ずしもがんであるとは限りません。
腫瘍マーカーのほとんどが、腫瘍細胞も正常細胞も作る物質ですが、腫瘍細胞の方が大量に産生するという物質といえます。
がんのある人では、治療の有効性や再発の有無を知るために腫瘍マーカーを利用することがあります。腫瘍マーカーの値は一般に、がんが再発すると高くなります。
一部の腫瘍マーカーは、呼吸器疾患や子宮内膜症、自己免疫疾患などの良性疾患と喫煙などの生活習慣で測定値が上昇する場合がありますので、複数の腫瘍マーカーを併用することでその欠点を補っています。

紹介状とは、診療情報提供書のことであり、医師が他の医師へ患者さまを紹介する場合に発行する書類です。
患者さまの個人情報ならびに症状・診断・治療など現在までの治療状況を記載しています。
大学病院など特定機能病院を受診する際、初診の患者さまは紹介状を持っていないと追加の料金を請求されることがあります。
紹介状は、患者さまの依頼によって作成される場合と、医師が他の病院の方が適切と考えて作成する場合がありますが、どちらの場合にも診療情報提供書(紹介状)を発行する場合には診療情報提供料という費用がかかります。

手術などで採取された自分のがん組織。
自己がん組織を利用して樹状細胞ワクチン療法を行なったり、また遺伝子診断などに応用したりすることが可能になると考えられています。

樹状細胞は、皮膚や血液中などに存在する免疫細胞です。
名前のとおり、木の枝が伸びたような(樹状様)の細胞表面を持った細胞です。
樹状細胞は、がん細胞・細菌・ウイルスなど、本来、体に存在しないものを察して己の細胞の中に取り込む(食べてしまう)働きがあります。
がんをはじめとした異物を取り込んだ後、樹状細胞は活性化され、リンパ節などのリンパ組織に移動します。
リンパ組織に入った樹状細胞は、組織内で異物に対する免疫をつかさどるT細胞などに対してその異物を攻撃するように強力に指令を出します。

樹状細胞ワクチン療法とは、患者さまのがん細胞が持っている特徴(がん抗原)を目印として、そのがん細胞だけを狙い撃ちするような免疫力を高める最 先端のがん免疫療法です。樹状細胞ワクチン療法は、活性化リンパ球療法(LAK療法)やNK細胞療法といった他の免疫細胞を用いた治療にはない、樹状細胞 ワクチン療法だけにあるがんを狙い撃つ効果、ワクチン効果があります。
樹状細胞ワクチン療法とは、樹状細胞の働きを用い、患者さま自身の免疫でがんを攻撃する体制を作る治療法です。
患者さまのがんに対する免疫のみ高めるため正常細胞を傷つけ、重度な副作用が出ることもなく、ワクチン効果も期待できます。

「自由診療」とは、公的健康保険(健康保険証)を使わないで治療を受け、すべての治療費を自己負担することをいいます。
日本では、国民皆保険制度のもと、国民の誰もが健康保険、国民健康保険などの公的健康保険に加入していて、平等に診療が受けられる、すばらしい制度になっています。
ところが、治療法・治療薬には、公的健康保険が「使えるもの」と「使えないもの」があります。「使えないもの」には、規定範囲を超える量の器材・薬剤の使用や、最先端治療、新薬などがあげられます。がんの治療法・治療薬の開発・研究は日進月歩で行われていますが、すでに欧米などで効果が認められた治療法や治療薬の中には、公的健康保険が「使えるもの」になるまでに長い時間を要したり、費用が高額であったりすることから「使えないもの」になっているものがあります。
また、公的健康保険が「使えるもの」と「使えないもの」の診療を一緒に受けることは厳しく規制(混合診療の禁止)されており、公的健康保険が「使えないもの」の診療を受ける場合には、すべての治療費を自己負担しなければならないのが現状です。
【自由診療保険『メディコム』】
公的健康保険の「使えるもの」「使えないもの」にとらわれずに、患者さまにとって、世界水準の最先端治療や最新の治療薬などをはじめ、がんを克服するために最適な治療を受けられる保険が自由診療保険『メディコム』(セコム損害保険株式会社)です。
セレンクリニックグループでは、セレンクリニック東京がその対象となっています。
※先進医療(昨年より高度先進医療から制度が引き継がれ、名称が変わりました。)
先進医療とは、先進的な医療について実績を認められた特定の施設に限って混合診療が認められる制度で、患者さまの自己負担が従来の自由診療のみに比べ軽減される制度です。

人工抗原とは人工的に合成した抗原のことで、がんペプチドなどがこれにあたります。

成分採血装置を使用して血液中の特定成分だけを採血する方法です。
がん樹状細胞ワクチン療法では、樹状細胞を作るために単球という細胞を血液から分離するために、アフェレーシス(成分採血)を行います。

セカンドオピニオンとは、かかりつけの医師とは良好な関係を保ちながら、それとは別にご病気のことや治療について他の医師から意見を聞くことです。
がんの ように、治療法が日々進歩している領域では、セカンドオピニオンの必要性はより高まっていると考えられます。
治療法の選択肢が多岐にわたるため、専門家で さえどのような治療法であればその患者さまにとって一番いいのか、判断に悩むこともあります。
セカンドオピニオンを受けることによって、患者さまにとって、より合った治療法を見つけられる可能性があります。

「セット(クール)」とは治療期間の単位で、治療法ごとに異なります。
例えばセレン福岡メディカルクリニックの人工抗原を用いた樹状細胞ワクチン療法では、5~7回(3か月程度の期間)の樹状細胞ワクチンの投与を1セット(1クール)としています。

セルプロセッシングセンターは、免疫細胞療法や再生医療、あるいは遺伝子治療など、細胞を利用した医療または研究を行なうための極めて高度な施設です。
セレン福岡メディカルクリニックでは、CPC(細胞加工施設)を安定的に運営するために、GMPという医薬品を製造するための厳格なルールに準拠しています。

た行


単球とは、自然免疫の中心的な役割を果たす食細胞の一つです。
この単球を、サイトカインなどを用いて培養すると樹状細胞が出来上がります。
食細胞の食とは、がんなどの異物を即座に食べてしまうということから、このような名前をつけられています。

治療評価はRECIST(最長径の和の変化)分類によって評価しています。
Complete Response(CR):消失
Partial Response(PR):30%以上の減少
Stable Disease(SD):PRの基準もPDの基準もみたさない。
Progressive Disease(PD):20%以上の増加

T細胞とは、リンパ球の一種で、細胞の表面にT細胞に特徴的なT細胞受容体を発現している細胞です。末梢血中のリンパ球の70~80%を占めます。
細胞の表面の分子としてCD4かCD8などを発現しており、CD4を発現したT細胞は他のT細胞の機能発現を誘導したりB細胞の分化成熟、抗体産生を誘導したりするヘルパーT細胞として機能します。
またCD8陽性のT細胞はウイルス感染細胞などを破壊するCTL(キラーT細胞)として機能します。その働きは細胞性免疫とも呼ばれています。

転移とは、血液やリンパ液の流れにのって、いろいろな臓器に飛び火し(転移)、そこでまた増殖を始めることをいいます。
がん細胞は、ある程度の大きさになると、成長のために自ら血管をつくりだし、そこで栄養を得て、加速度的に成長し、転移を起こしていきます。血液やリンパ管は全身いたるところにありますので、自ら作り出した血管やリンパ管を介して全身にばら撒かれ、そこでまた増殖を始めます。

特異的免疫とは、後天的に獲得される免疫のことをいいます。人には、体外から侵入してきたウイルスや細菌から身を守るために、免疫という生態防御機能が備わっており、免疫は大きく自然免疫と獲得免疫に分けられます。

敵(抗原)を見つけると相手を特定せずに無差別に攻撃を仕掛ける自然免疫(非特異的免疫)に対し、獲得免疫(特異的免疫)は抗原を特定して抗原ごとに攻撃方法を習得、記憶していくことができるため、それぞれの抗原に応じた攻撃をします。さらに、攻撃方法を習得した特異的免疫は過去に出会った抗原に対しても反応し、攻撃する特徴があります。

B細胞やT細胞といった免疫細胞は、いずれも敵を特定して攻撃することができるため特異的免疫と呼ばれていますが、中にはナチュラル・キラーT細胞のように、自然免疫(非特異的免疫)と獲得免疫(特異的免疫)の両方の性質を持った免疫細胞もあります。

な行


内視鏡とは、体の外からは診断のつかない早期のがんや小さな病変を、患者さまの体の内側から観察または治療する医療機器です。上部消化管内視鏡(胃カメラ)や大腸内視鏡(大腸カメラ)を使った検査は良く知られていますが、最近では手術にも盛んに応用されています。

がん細胞に特異的に発現する蛋白でもさらに突然変異を起こしたものの抗原のことです。その突然変異は患者ごとによって違うので、まず遺伝子変異を癌組織のRNAをとって解析して、その患者だけの突然変異をみつけるところから始めます。さらにその突然変異を起こした蛋白で、ちゃんとMHCに結合するかをコンピューターのアルゴリズムで理論的に計算して、MHCに強く結合するペプチド(エピトープ)の候補をいくつか絞り込んで、一番高い免疫活性を誘導できると考えられるペプチドを人工的に合成します。正にオーダーメイドでその患者だけの癌抗原ペプチドになります。このためには手術の検体が必要です。

は行


非特異的免疫(自然免疫)とは、生来備わった免疫であり、病原微生物などの異物の進入を防ぐ第一線の防御機構として働く免疫です。基本的にどんな微生物に対しても一様に防御効果を示し、特定の微生物に対してのみ防御し、ほかの微生物は無視するというようなことはしません。

標準作業手順書(SOP: Standard Operating Procedure)とは、細胞の品質保持のため、ひとつひとつの作業工程や施設管理方法などを順序だてて文書に落とし込んだものです。

標準治療とは、EBM(エビデンス・ベイスド・メディスンEvidence Based Medicine)の略で、科学的な根拠に基づいた治療のことです。具体的には大規模な臨床試験によって得られた証拠に基づいて行われる治療が標準治療となります。この標準治療も日進月歩で、日々のように変わっています。 標準治療についても新しい標準治療を知っている医師、その治療ができる医師にかかることが大事です。
セレン福岡メディカルクリニックの提供する樹状細胞ワクチン療法は、現在、世界中でエビデンスを構築している最中の最先端がん免疫療法といえます。樹状細胞ワクチン療法も標準治療の1つとなって、ひとりでも多くの患者さまが受けられるようになることが望まれます。

B細胞は、抗体を産生し、それによって直接病原体を失活させたり、病原体を攻撃する目印にしたりして、結果として失活させる細胞です。その働きは液性免疫とも呼ばれています。

PSAは Prostate Specific Antigenの略で、前立腺の上皮細胞と尿道の周囲の腺から特異的につくられて分泌される糖たんぱくの一種です。前立腺がんで数値に反応が出やすいことから、前立腺がんの腫瘍マーカーとして使われています。

フローサイトメーターという機器を使用して、細胞1個1個の大きさや形状、内部構造の違い、細胞の同定や細胞群を構成する種々の細胞の存在比を短時間で解析します。
セレン福岡メディカルクリニックの樹状細胞ワクチン療法においても、患者さまに投与する免疫細胞に対して、フローサイトメトリーにより品質を確認しています。

分子標的薬は、1980年代から1990年代にがんの分子生物学が進歩したことがきっかけで誕生しました。がん細胞の増殖や転移に関しては、がんだけに見られる、あるいはがんで多く発現している異常なタンパク質や酵素が重要な役割を果たしていることが分かってきました。
こうしたがん細胞に特異的あるいは過剰に発言し、がんの成長に関与している分子を見つけ、標的として攻撃する、これが分子標的薬です。分子標的薬が標的とする「がんに特異的な分子」によって、主に「シグナル伝達経路阻害剤」、「血管新生阻害薬」等のグループに分けられます。また、分子標的薬は薬そのものの物理的性質によっても分類することもでき、「低分子化合物」と、「抗体製剤」に分けられます。低分子グループの薬は分子量が小さいので細胞の中まで入っていくことができます。イレッサやタルセバ、グリベックなどです。
一方、抗体製剤のグループは、遺伝子工学を利用して作られた人工の抗体です。人工の抗体が、がん細胞にだけ存在する細胞のレセプター(受容体)や情報伝達物質に取り付いて、その働きを阻害したりして効果を発揮します。

プライベートがんバンクとは「患者さまのがん治療のために、患者さまご自身のがん組織を保管するサービス」です。
■がん組織の価値
これまで手術で切除されたがん組織は、検査をしたあとに破棄されていました。
不要と考えられていたがん組織が、近年バイオテクノロジーの進歩で新しいがんの治療や診断に利用できることが明らかになってきました。あなたのがん組織を保管しておくことで、将来あなたのがん治療に応用することができるのです。
■自己がん組織樹 状細胞ワクチン療法に利用
保管しておいたがん組織をあなたのがんそのものに反応するオーダーメイドのがんワクチンに利用します。
患者さまよりお預かりした自己がん組織を患者さまの樹状細胞に食べさせます。その樹状細胞を大量に体の中に戻すと、樹状細胞はさまざまな免疫細胞にがんを総攻撃するように指令を出します。
■保管するにあたって
まずは当クリニックにご相談ください。保管にあたっての手続きなどをご説明いたします。
※保管には主治医の了承が必要となります。
■保管費用について
がん組織の保管費は初年度無料です。
がん組織は不要であれば1年後に廃棄しますが、保管期間の延長も可能です。
※検査の結果、がん組織の汚染が判明すると保管できない場合もあります。
※セレン福岡メディカルクリニックのスタッフが、がん組織の受取・運搬を行う場合、別途費用がかかります。

アミノ酸が50個程結合したものをいいます。
それ以上結合したものがタンパク質と呼ばれます。樹状細胞に貪食(取り込まれた)されたがんのタンパク質は、アミノ酸が10個程度(ペプチド)にまで消化されます。
消化されたペプチドは細胞内でHLAと結合し、樹状細胞の細胞膜表面に運ばれ、T細胞に提示されることになります。
樹状細胞ワクチン療法では、樹状細胞の細胞膜上にがんのペプチドとHLAが結合した分子が提示されている状態で患者さまに投与されます。
樹状細胞によって提示されたがんのペプチドを認識したT細胞のみが、増殖し活性化します。
このT細胞によってがん細胞への攻撃が行われます。ペプチドなどを用いた人工抗原樹状細胞ワクチン療法は、がん特有の抗原(ペプチドを人工的に合成したもの)を樹状細胞に与えてから、ワクチンを作製し、これを体内に投与する方法です。
なお、人工抗原樹状細胞ワクチン療法は、患者さまのがんの抗原と人工抗原とが合致する必要があるため、患者さまのHLAの型によっては実施できない場合があります。

放射線治療は、放射線が持つ電離作用を利用して、がんを制御する治療法です。
放射線という言葉を聞くと恐ろしいものと考えられがちですが、最新の放射線治療装置では、がんの部位以外にはほとんど放射線があたらない、ピンポイントでがん細胞を狙い撃つタイプのものも数多く開発されています。
■放射線治療の原理
放射線ががん細胞にあたると、DNAに傷をつけます。わずかな傷であればDNAは修復されますが、傷が多く、修復できないほどの損傷が加わるとがん細胞は死に至ります。損傷する程度は放射線をあてる量に完全に比例するわけではありませんが、多くあてればがん細胞の死ぬ確率が高くなります。
放射線によって致命的なダメージを受けると、細胞は数日後に死に至ります。1~2日程度では細胞が変化することは少なく、1~2度の分裂を行うこともありますが、やがて分裂する能力を失い、正常であれば無限に続けるはずの分裂を停止します。すると、生体が死んだことをリンパ球が認識して、それを処理するマクロファージなどの細胞が働き始め、処理が終わったところで腫瘍が縮んでいきます。腫瘍の塊は2~3か月を要して徐々に縮み、CT(断層撮影)で見るとその影が消えていることが分かります。
■放射線治療の現状
最新の放射線治療装置の特徴は、コンピュータ制御によってミクロの単位でがんを破壊する「がんのモニタリング装置」が装備されている点です。
IMRTやSRTといわれる放射線治療では、非常に小さながんでも、極細のペンシルビームによる照射とリアルタイムでの位置認識システムによって患者さまの動きを敏感に捉えながら、がんを治療することが可能となっています。
また、従来のX線、γ線、電子線を使った放射線治療のみでは制御が困難な悪性黒色腫、骨肉腫、肝がんなどの治療に有効であると期待されているのが、サイクロトロンやシンクロトロンという粒子加速器を用いる高エネルギー炭素線または陽子線による粒子線治療です。
こうした放射線治療は免疫力を下げにくい特徴があるため、セレン福岡メディカルクリニックが提供する樹状細胞ワクチン療法との相性も良いことが分かってきています。

「保険診療」とは、健康保険法、国民健康保険法、老人保健法などで規定された範囲内で保険医療機関において行う診療行為をいいます。診療にかかった患者さまの医療費はそれぞれ加入している公的健康保険(国民保険、社会保険など)からその医療機関に支払われるシステムになっています。このため、保険診療を受ける限りは、どこの保険医療機関に行っても、気軽に同じ金額で、同じ診療を受けられるという安心があります。
しかし、一方では保険診療には「保険が利く範囲」があります。
当然、より良い治療を追求する場合は、保険の範疇を超えてしまう場合があります。その場合は自由診療(自費診療)でまかなわなければなりません。

ま行


免疫賦活剤やサイトカイン療法は、免疫システムを全体的に活性化させる目的で行われていたものの、免疫にかかわる細胞を選んで強化するまでには至りませんでした。
これに対し1980年代から、免疫細胞そのものをがん治療に利用する免疫療法(免疫細胞療法)が注目されるようになってきました。1990年代に入り免疫療法の研究がさらに発展していく中で、がんに特有の「がん抗原」を明らかにしていく動きも活発になりました。この10年でめざましく進歩した生化学・分子生物学の最先端研究によって、「がん抗原」が次々と発見されるに至ったのです。がん抗原は、がん細胞が「自分はがんですよ」と外に示す「印」のようなものです。印がわかれば、免疫細胞はそれを手がかりに効率よくがん細胞を攻撃することができます。「がん抗原」が発見されたことで、攻撃すべき相手(がん細胞)のみを狙い打ちできるがん治療法が確立されました。免疫療法は、非特異的な免疫療法(第3世代)から、特異的な免疫療法(第4世代)へと大きな進歩を遂げました。
○特異的がん免疫療法
※特異的免疫(獲得免疫)を利用したがん免疫療法です。
 →樹状細胞ワクチン・ペプチドワクチンなど
○非特異的がん免疫療法
※非特異的免疫(自然免疫)を利用したがん免疫療法です。
 →活性化リンパ球療法・BRM療法・NK細胞療法
>>当医院の免疫療法の説明はこちら

ら行


セレン福岡メディカルクリニックでいうライセートは、腫瘍溶解液を意味します。
腫瘍溶解液とは、がん組織(がん細胞)を人工的に溶かした液をいいます。
これを樹状細胞に取り込ませることによって、そのがんに対する免疫反応を起こさせるようにします。

ラジオ波治療は、鉛筆の芯くらいの太さのラジオ波電流を発生する針をCTや超音波の画像を見ながら腫瘍のなかに挿入し、電流を流して腫瘍を焼灼する方法です。
原理的には、電子レンジで火がないのに料理が暖まるのと同じで、ラジオ波により腫瘍内のイオンが振動運動を起こして熱が生じます。がん細胞は熱に弱く、50~100度の熱が加わると細胞は死滅します。針を刺すだけですので、外科的治療法に比べて患者さまの負担は少ないため、悪性腫瘍に対する新しいがん治療選択肢といえます。
ラジオ波療法は肝臓をはじめとして肺、頭頸部、気管、骨軟部などのがん治療にも応用され始めており、その有効性が報告されつつあります。

リンパ球は、白血球の一種で、大別して「T細胞」「B細胞」に分けられ、NK細胞などの自然免疫反応をかいくぐってきた異物(がんなど)に対して、より直接的な免疫反応(特異的免疫反応)を起こします。
胸腺で分化成熟したリンパ球はT細胞と呼ばれ、骨髄の中で分化成熟するのがB細胞です。

わ行


ワクチンとは、生体が本来持っている異物に対し反応する体の仕組みを利用した薬剤のことです。
つまり、感染症をはじめとしたさまざまな異物に対して、あらかじめ「免疫力」あるいは「免疫記憶」を作らせておく薬剤のことをいいます。

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